三菱食品、草加FSDCを常温・冷凍で自動化 Skypodとシャトル&サーバを本格運用

3行解説
- 三菱食品など3社が、草加FSDCで自動化物流の本格運用を始めました。
- 常温はSkypod、冷凍はシャトル&サーバで分けて自動化しています。
- 食品卸でのSkypod導入は国内初で、作業負担の軽減も狙います。
草加FSDCで始まった常温・冷凍の分担自動化
2026年7月22日、三菱食品株式会社、株式会社IHI物流産業システム、Exotec Nihon株式会社の3社は、三菱食品の草加フードサービスディストリビューションセンター(草加FSDC、埼玉県草加市)に自動化物流システムを導入し、本格運用を始めたと発表しました。
草加FSDCは、業務用食材・資材卸売サービス専用の施設です。常温エリアには、Exotecが開発した3次元高速ピッキングシステム「Skypod」を導入しました。Skypodは、ロボットが棚の中を上下に動き、必要な商品を取り出して作業者の手元へ運ぶ「Goods to Person(GTP:商品を人のところへ運ぶ方式)」です。冷凍エリアには、IHI物流産業システムのケース自動倉庫「シャトル&サーバ」を入れました。こちらは低温の中での保管と出庫を自動で進める仕組みです。
同センターでは、常温の食材や酒類、資材を扱います。冷凍エリアでは業務用冷凍食品を保管します。従来は音声ピッキングシステムを使い、作業者が庫内を歩き回って約13,000の商品を手作業で集めていました。今回の導入で、歩く時間や商品を探す時間を減らし、作業の速さと正確さを高める狙いがあります。食品卸業界でSkypodが導入されるのは国内初です。
三菱食品が草加FSDCで狙うのは「人が歩かない倉庫」
今回のポイントは、単にロボットを入れたことではありません。三菱食品は、常温と冷凍で役割を分け、作業の性質に合う機械を別々に当てています。これは、暑い場所と寒い場所を同じやり方で回すのではなく、工程ごとに最短の動きを作る考え方です。
特に、約13,000品目を扱う拠点では、商品を探して歩く時間が積み重なるほど負担が大きくなります。SkypodのようなGTPは、作業者を棚の前に立たせるのではなく、商品を手元へ呼び寄せます。冷凍側のシャトル&サーバも含めて見ると、今後の物流センターは「人が運ぶ場所」から「機械が運び、人は確認する場所」へ変わっていく流れが見えます。だからこそ、導入効果は設備単体ではなく、拠点全体の動線設計で見極める必要があります。
常温と冷凍で役割を分けた自動化を比べてみると
| 項目 | Skypod | シャトル&サーバ |
|---|---|---|
| 導入エリア | 常温 | 冷凍 |
| 主な役割 | ピッキング | 保管・出庫 |
| 規模 | ロボット44台 | 6レーン |
| 収容数 | BIN約10,182 | ケース7,488 |
こうした自動棚搬送ロボットと自動倉庫の組み合わせは、物流現場の課題を工程ごとに分けて解く考え方として参考になります。自社の倉庫や配送拠点でも、どの作業から自動化できるかを見直すきっかけにしてみてください。
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出典: ロボスタ


