LGとBYDがヒューマノイド参入、家電・自動車メーカーが量産力で狙う次の主戦場

3行解説
- LGグループはNVIDIAと連携し、次世代ヒューマノイド開発を進めています。
- BYDも8月に自社開発のヒューマノイドを公開する計画を示しました。
- 家電・自動車メーカーの参入で、量産力が競争軸になりつつあります。
LGとBYDがヒューマノイド開発に動いた理由
2026年8月17日、ロボスタは、LGグループと中国EV大手BYDがヒューマノイド開発を進めていると報じました。LGはNVIDIAとの連携を広げ、次世代の二足歩行型ヒューマノイドを開発しています。BYDは、自社開発のヒューマノイドを8月に公開する計画を中国メディアに認めました。
LGは、NVIDIAのロボット向け基盤モデル「Isaac GR00T」を使い、2027年第1四半期の公開を目指しています。あわせて、家庭用AIロボット「LG CLOiD」も紹介しており、こちらは車輪で動くタイプです。2本のアームと5本指のハンドを備え、家事の支援を想定しています。
BYD側は、鄭州の体験施設「迪空間(Di Space)」での公開が報じられました。身長約1.61m、重量約58.5kg、全身31自由度とする情報も出ていますが、記事では公式サイトで実機写真や詳細仕様は確認できないとしています。SNSで広まった「工場に2万台導入」といった話は、BYDが否定しています。
家電と自動車がヒューマノイドに強いわけ
LGやBYDが注目されるのは、ロボット専業ではないからです。LGはモーター、家電、スマートホーム、工場を持ち、BYDはバッテリー、モーター、電力制御、半導体まで手がけています。どちらも、ヒューマノイドに必要な部品と量産の土台をすでに持っています。
編集部として見ると、今回の本質は「賢いロボットを作る競争」だけではありません。むしろ、同じ品質の機体を安く、壊れにくく、何台も作れるかが問われています。自社工場や家庭という実地の場を持つ企業ほど、学習と改良の循環を回しやすい点も見逃せません。
LGの「Zero Labor Home」やBYDの公開計画は、ヒューマノイドが研究テーマから事業テーマへ移る途中段階を示しています。今後は、動きの器用さだけでなく、調達や保守まで含めた総合力が差になっていきます。だからこそ、業界全体では「どこで使うか」だけでなく「どう量産するか」を先に考える視点が欠かせません。
家電・自動車メーカーが強いのはどこか
| 項目 | LG | BYD |
|---|---|---|
| 開発の軸 | NVIDIAと連携 | 自社開発 |
| 公開時期 | 2027年第1四半期 | 2026年8月予定 |
| 想定の強み | 家電と工場の基盤 | EV量産の土台 |
| 関連技術 | Isaac GR00T活用 | バッテリー・モーター |
LGやBYDの動きは、ヒューマノイドが研究室の外へ広がり、量産や保守まで含めた競争に入ったことを示しています。こうした流れを見ながら、自社の現場で何がボトルネックになるのかを整理しておくことが大切です。
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出典: ロボスタ


