ものづくりワールド大阪でフィジカルAI実機展示 関西の導入検討が進むか
公開日:2026年9月23日

ものづくりワールド大阪でフィジカルAI実機展示 関西の導入検討が進むか

ものづくりワールド大阪でフィジカルAI実機展示 関西の導入検討が進むか

3行解説

  • RX Japanが2026年10月、インテックス大阪でものづくりワールドを開催する。
  • 会場内で「製造業×フィジカルAI展」を実施し、実機展示を予定している。
  • 関西・西日本の製造現場に向け、導入検討の入口を広げる狙いがある。

ニュースの概要

RX Japan合同会社は、2026年10月7日から9日までの3日間、インテックス大阪で製造業向け総合展示会「第29回 ものづくりワールド[大阪]」を開催すると発表した。設計・製造ソリューション、機械要素技術、3Dプリンタ、製造業DX、工場設備、AIロボティクスなど、12の専門展示会で構成される。

2026年の出展社数は1,100社、来場者数は31,000名を見込むとしている。見どころの一つが「製造業×フィジカルAI展」で、AIロボティクスや知覚・センシング、開発・シミュレーション基盤、駆動・操作系コンポーネントまでを扱う。東京展で先行した企画を大阪でも展開する形だ。

何が新しいのか

今回の新しさは、単なる製造業展示会ではなく、フィジカルAI対応ロボットを前面に出した専門展を大阪で開く点にある。国産ヒューマノイドやモバイルマニピュレータの開発企業が実機を伴って出展する予定で、机上の説明ではなく、動きや作業の見え方を会場で確認できる。

また、2026年7月の東京展で先行した企画を大阪へ広げることで、関西・西日本の製造現場に商談の入口を作る構成になっている。AGIRobotsは搬送、ピッキング、部品供給、設備操作を想定した「AGIRobots Worker」を示し、ヴイストンは昇降機構や床面ピックアップに対応する国産ヒューマノイド3機種を展示予定としている。

展示機の見方
AGIRobots・搬送・ピッキング想定・部品供給・設備操作想定ヴイストン・床面ピックアップ対応・昇降機構と4WDS構造VS

GA Robotics編集部注目のポイント

注目したいのは、「何ができるか」だけでなく、どの作業に向けた機体かが比較しやすい構成になっていることです。AGIRobots Workerは搬送や部品供給、設備操作を想定し、ヴイストンは床面の物体ピックアップや安定移動を打ち出しています。

この違いは、導入判断では重要です。日本の現場では、同じヒューマノイド系でも、通路幅、段差、設備前の停止位置、安全柵との距離で使い勝手が変わります。展示会で実機を見られるなら、見た目よりも「どの工程に入れられるか」を確認する場として使うべきです。

日本の現場で考えると

関係が深いのは、工場内の部品供給、搬送、ピッキング、設備まわりの補助作業です。記事では、AGIRobots Workerが搬送・ピッキング・部品供給・設備操作を想定し、ヴイストン機は床面の物体回収も視野に入れています。つまり、単純な移動だけでなく、手先作業を含む工程が対象です。

一方で、日本の現場では通路幅や段差、床の状態、設備前の作業スペースが制約になります。人と同じ動線を使うなら、安全設計や停止条件の確認が欠かせません。既存のWMSやMES、設備側の信号連携まで含めて、どこまで自律で動けるかを見ないと、実運用では人の介入が増える可能性があります。

導入・PoCで確認したいこと

  • 搬送・ピッキング・部品供給の作業成功率
  • 1回あたりの作業サイクル時間
  • 床面ピックアップ時の成功条件
  • 通路幅や段差での走行安定性
  • 人の介入回数と復旧に要する時間

現時点で分かっていないこと

大阪会場での各機体の具体的なデモ内容は、提供情報では確認できません。どの工程をどの条件で見せるのかは、実際の展示で確認する必要があります。

また、関西・西日本の現場向けにどこまで商談やPoCが進むか、個別の導入時期や対応範囲は本文からは分かりません。東京展での反応も、この記事では定量的には示されていません。

展示会は、ロボットの見た目よりも現場適合を見極める場です。自社の工程に置き換えて、何を確認すべきか整理しておくと比較しやすくなります。

ロボット導入・自動化をご検討の方へ

「自社にはどんなロボットが合うのか」お悩みではありませんか。貴社の現場課題に合わせた最適な活用方法をご提案します。まずはご相談・資料請求からお気軽にどうぞ。

出典: ロボスタ