Tesollo、ロボットハンドで海外売上が国内超え 2027年IPOへ

3行解説
- Tesolloが2027年以降のIPOを目標に準備を進めています。
- シリーズB資金調達を終え、産業界の投資家も参加しました。
- 主力のロボットハンドで、海外売上が国内売上を上回りました。
Tesolloが進めるIPO準備とロボットハンド事業
2026年7月29日、韓国のロボットハンド専門企業Tesolloが、技術特例上場による新規株式公開(IPO)の準備を本格化させたと明らかにしました。Tesolloは今年3月にKB証券を上場主幹事に選び、2027年以降の上場を目標にしています。
同社はシリーズB資金調達も完了しました。投資には、POSCO技術投資、KBインベストメント、Enlight Venturesなどの既存株主に加え、大成ハイテックやHL Mandoといった産業界の戦略的投資家も参加しました。Tesolloは、多関節ロボットハンド「Delto Gripper」シリーズを主力に、産業用自動化とヒューマノイド分野の両方で事業を広げています。
独自開発のアクチュエータ技術を土台に、ヒューマノイド向けロボットハンドや多関節グリッパーを商用化しています。あわせて、把持や操作を制御するアルゴリズム、AIを使ったハンド制御技術の開発も進めています。製造業、物流、研究用途など、使い道は広がっています。
海外展開も進んでいます。Tesolloは米国、日本、中国をはじめとする市場で顧客を増やしており、輸出先は19カ国に達しました。直近では海外売上高が国内売上高を上回り、事業の中心がグローバル市場へ移りつつあります。代表の金永鎭氏は、IPOを通じて信頼される企業基盤を作り、海外展開を加速したいと述べています。
TesolloのIPOが示す、ロボットハンド市場の見方
Tesolloの動きで目を引くのは、単なる資金調達ではなく、「ロボットハンドを量産し、世界で売る会社」へ進もうとしている点です。ヒューマノイドは本体だけでは仕事ができません。物をつかみ、回し、差し込む手先が必要です。Tesolloのような企業は、その弱点を埋める役割を担っています。
特に、製造業や物流の現場では、手先の器用さがそのまま使える工程の広さにつながります。部品の取り出し、箱詰め、検査前の受け渡しなど、細かな作業が多い現場ほど、ロボットハンドの差が出やすいです。だからこそ、今後はロボット本体だけでなく、手先の性能や量産力まで含めて比較する視点が欠かせません。
【活用イメージ】Delto Gripperが広げる現場の選択肢
「Delto Gripper」のような多関節ロボットハンドは、単純なつかみ動作だけでなく、形の違う部品を扱う工程で力を発揮します。たとえば、製造ラインでの小物部品のピッキングや、物流現場での仕分け補助、研究開発での試験用ロボットへの組み込みなどが考えやすい使い方です。
ただし、どの現場にも同じ形で入るわけではありません。対象物の重さ、形、作業速度、周辺設備との相性で向き不向きが分かれます。だからこそ、まずは一部工程で試し、手先の性能と運用のしやすさを見極める進め方が現実的です。
Tesolloのように、ロボットハンドの性能向上と量産体制の強化は、ヒューマノイドや自動化の現場で大きな差につながります。こうした業界の動きを踏まえ、自社の工程に合うロボット活用を考える視点が大切です。
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出典: ロボスタ


