NVIDIA・OpenAI・ソフトバンク、オハイオ州でAI基盤を一気に拡張

3行解説
- NVIDIAはオハイオ州で、AI向け拠点の土地・電力・建屋を確保しました。
- OpenAIはこの拠点の顧客となり、計8IT-GWを利用する計画です。
- ソフトバンクとSB Energyは、発電設備や送電網への投資も進めます。
オハイオ州で進むAI拠点づくりの中身
NVIDIAは2026年8月19日、SB Energyとの提携により、米オハイオ州パイク郡の「PORTS-Pike Technology Campus」で、AIコンピューティング専用の土地・電力・建屋を確保したと発表しました。OpenAIがこの拠点の顧客となり、SB EnergyはOpenAIとの20年間のリース契約に基づいて、データセンターの建設、所有、運営を担います。
初期段階では4.25IT-GW分のAIファクトリー容量を確保し、NVIDIAは残り3.75IT-GW分を取得するオプションも持ちます。最終的にOpenAIは計8IT-GWをこの拠点で利用する計画です。導入されるのは、GPU、CPU、ネットワークをまとめたNVIDIAのフルスタック「DSX AIファクトリー」プラットフォームです。施設、機器、ソフトを一体で組み、止まりにくさと処理の速さをねらいます。
あわせて、PORTS-Pikeキャンパスは閉鎖されたポーツマス ガス拡散工場周辺の再産業化プロジェクトでもあり、オハイオ州では数万人規模の雇用創出が見込まれています。SB Energyとソフトバンクは少なくとも10GWの新規発電設備を構築し、AEPオハイオとの連携で送電網インフラに42億ドルを投資します。OpenAIは地域社会支援基金に当初の4,000万ドルに加え、さらに4,000万ドルを追加拠出します。NVIDIAはSB Energyに15億ドルを出資し、既存出資者のソフトバンクグループとOpenAIに加わることも明らかにしました。
AI工場の競争は、ロボット現場の土台にもつながる
今回の発表で目を引くのは、AIの競争がソフトの性能だけでなく、電力や土地、建屋の確保にまで広がっている点です。NVIDIAのジェンスン・フアン氏が「土地、電力、そして建屋が極めて重要」と述べたように、AIはもはや画面の中だけの話ではありません。現場で動くロボットも、学習や制御の裏側にある計算基盤があってこそ成り立ちます。
特に、OpenAIが計8IT-GWを使う規模は、単なる実験施設ではなく、長期運用を前提にした巨大な基盤づくりです。製造、物流、点検の現場でも、ロボット導入は本体価格だけでなく、学習用データ、通信、保守、電力まで含めて考える時代になっています。だからこそ、AIインフラの大型投資は、ロボット活用の広がり方を読むうえでも見逃せない材料です。
AI拠点の規模感を整理すると
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 初期確保容量 | 4.25IT-GW |
| 最終利用容量 | OpenAIが計8IT-GW |
| 新規発電設備 | 少なくとも10GW |
| 送電網投資 | 42億ドル |
AIの開発や運用では、モデルだけでなく電力や建屋まで含めた土台づくりが欠かせません。こうした大規模インフラの動きは、ロボットや自動化の現場にも波及していきます。
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出典: ロボスタ


