ヴイストン、CA基盤対応コミュニケーションロボットを一般販売 研究用だった遠隔接客を実用へ
公開日:2026年7月27日

ヴイストン、CA基盤対応コミュニケーションロボットを一般販売 研究用だった遠隔接客を実用へ

ヴイストン、CA基盤対応コミュニケーションロボットを一般販売 研究用だった遠隔接客を実用へ

3行解説

  • ヴイストンが、CA基盤対応のロボットを一般向けに発売すると発表しました。
  • Sotaやひろちゃん-Rなどを、遠隔操作型ロボットとして使えるようにします。
  • 7月23日には大阪で実動展示も予定され、用途拡大が進みます。

CA基盤対応ロボットを一般販売へ

ヴイストン株式会社は2026年7月22日、CA(Cybernetic Avatar)基盤への接続に対応したコミュニケーションロボットを、世界で初めて一般向けに発売すると発表しました。CA基盤は、ロボットやCGエージェントを遠隔で動かすためのソフトウェア基盤です。

対象となるのは、Sota(ソータ)、ひろちゃん-R、着ぐるみロボット「くるみちゃん」、サンドイッチロボです。ロボット本体にCA基盤へ接続するソフトウェアを同梱して販売し、研究用途が中心だった仕組みを使いやすくする狙いがあります。CA基盤の画面では、映像と音声での通話、うなずきや手振りの指定、電波強度やセンサー情報の確認ができます。複数の操作者が複数のCAを切り替えて管理することも可能です。

背景には、内閣府ムーンショット型研究開発事業目標1の研究があり、ATRがCA基盤を開発してきました。ヴイストンは、これまでのコミュニケーションロボット開発の経験を生かし、CAを使ったサービスへの利用を広げたい考えです。7月23日13時30分からは、グラングリーン大阪北館5階JAM BASEカンファレンスで実動展示も予定されています。

研究用の仕組みが、現場向けに近づいた意味

今回のポイントは、CA基盤そのものよりも、研究で使っていた遠隔操作の仕組みを、一般の利用に近づけた点にあります。受付や案内の現場では、1台のロボットを1人で使うより、複数の操作者が切り替えながら運用できる方が現実的です。ヴイストンが挙げたSotaやひろちゃん-Rのような小型機は、店舗、施設、イベント会場での案内役と相性がよいでしょう。

ただし、実際の使い方は個別相談が必要とされています。つまり、ロボットを置けばすぐに接客が回るわけではありません。通信環境、操作する人の配置、どこまで自動で、どこから人が見るかを先に決める必要があります。遠隔接客は、機体の性能だけでなく、運用の設計で差が出る領域です。

CA基盤対応ロボットで変わる受付・案内の現場

CA基盤対応のSotaやひろちゃん-Rは、常駐スタッフを減らすための置き換えというより、人が足りない時間帯を埋める補助役として使う場面が合っています。たとえば、展示会の受付、商業施設のフロア案内、病院や公共施設の簡単な問い合わせ対応などです。映像と音声でつながるため、現場にいない担当者が応対を引き継ぐ形も考えやすいです。

こうした動きは、接客ロボットが「話しかける機械」から「遠隔で人の仕事を運ぶ道具」へ変わっていく流れを示しています。今後は、見た目のかわいさや話しやすさだけでなく、切り替えのしやすさや通信の安定性が選定の軸になっていきそうです。

CA基盤のように、遠隔で人の代わりを担う仕組みは、接客や案内の現場で使い道が広がっています。自社の受付や案内業務に近い場面があるなら、どこまで自動化できるかを一度見直してみる価値があります。

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出典: ロボスタ